今年もいよいよ12月に入りました。
私にとって今年は色んな事があり過ぎて。
そして何より多くの新しい出会いもあって、アッという間の1年だったような気がします。
この1年で出会った人たちとの関係をこれからも大切にしていきたいと思います。
もとはいえ物思いにふけっている暇もなくあくせく活動しています(^-^; ようやく事務所の改装、本格的な工事に突入、順調に進んでいます。
なにしろ旧家、古民家のため化粧直しありの改装、一部は大々的な解体もあり、当時の建物の歴史を垣間見ることが出来ます。
わかりにくいかもしれませんが柱と梁のつなぎ目に外れないように木栓を打ち込んでいるのがわかります。
現代の建築では金具を使ったり釘を使ったりしますが当時はこれが当たり前の組み方です。
昔懐かしい型のガイシ。電線の絶縁を行うもので陶器でできています。
また上のほうには土壁。
本来は藁を編んでその上に土壁を塗りますが永い時間の中で土壁が剥がれ落ちたようで藁だけが残っています。
なぜかこんな具合に竹が刺さっていました。昔は馬、牛小屋があった場所だと聞いています。なにか関係があるのか不思議な竹。
こうして70年以上経過した旧家、古民家は良質な材料を使うことはもちろんですが、常に空気に触れることで湿気を蓄えることなく吸放出を繰り返し調湿することで腐食することなく現代でもなお丈夫で改装、リフォームをして住み継ぐことが出来ます。
まさしくサスティナブルのお手本です。
現代の家づくりでは建て替えの平均サイクルは26年とも言われ、なんとこの建物の3分の1の寿命で建て替えられています。
新築してから25,6年で生まれた子供も独立して空き部屋をリフォームするタイミングが26年という具合です。
リフォーム工事をしてみたら壁の中が腐食しているぼろぼろの状態を目の当たりにすることが多いと言われていて、「これでは地震に耐えることが出来ないんじゃないか?」と心配にもなり35年のローンも残りわずか、途中で借り換えをしてまた建て直しをするはめになるという悪循環です。
特に富山県は平均湿度が日本一高い県であり、北陸の家には通気性が求めらます。
高気密高断熱が求められる現代の家づくりには、それに加えて通気性も必要だと考えます。
KUMUKUの家は「通気断熱WB工法」を標準採用し、通気性と断熱性の相反する特性、性質を上手に季節に合わせて変化させることのできる唯一の北陸型の最適な家の造り方であると考えます。