今回は「高い性能」と「住み心地」について私の思うことをつぶやいてみます。ーーー一言で家の性能と言っても家にはたくさんの性能が備わっています。
1.耐震性能
2.省エネ性能・断熱性能
3.換気性能、
・・・他には設備機器の性能や珪藻土など使う家では調湿の性能など多くの性能が家には備わっていることがわかります。
では性能が高い家は「住み心地」がいいのか?
そもそも「住み心地のよさ」に似た言葉では、「暮らしやすさ」というのもあります。でもなんとなくニュアンスが違います。
暮らしやすさは設計プランでいう収納や動線、設備の性能などに暮らしを快適にするに関係していて、省エネ、断熱性能、寒暖差を無くすなどの「高い性能に関連」するのが「暮らしやすさ」だと思います。
あくまで私のイメージ。
断熱性能が高く、家じゅう寒暖差がない家は「快適」って言葉がぴったり当てはまる、どこにいてもこの家は「快適」だな~みたいな、「暮らしやすい家。」です。
そうではなく僕の言いたい「住み心地のいい」とは、五感で感じる心地いい部分をさっきまでながったしく説明していた「暮らしやすい家」に足して、足して、足していくような感じです。
より多く五感で感じる「気持ちいい」部分のこと。
そう、「この家はどこにいても気持ちいいなぁ」と感じるまさしくこれです。
例えば、冬には木漏れ陽のような温かい日差し、熱が部屋の奥まで入ってきてほんのりと温かさを感じる感覚、夏には窓を少し開けているだけで空気の流れを感じて涼やかな感覚、床板の木目がなんとなく足の裏にかんじてこそばゆい感覚と夏はさらっとしていてひんやり気持ちのいい感覚・・・
こんな具合に何か断熱材の性能や暖房器具の性能だけではない、なんかこの家いいな、みたいなぼんやりとした五感で感じる感覚です。
究極のことを言うと敏感な人は「空気感が柔らかいですね。」って言ってもらえるお客様もおられます。
これって温泉の湯ざわりにも似たような感覚ですがこんな感じかたも出来たりします。
このように気持ちのいい家を造るにはちゃんとルールがあるということ。
設計の時点で窓の配置を決めたのちに建築場所の風土、環境に落とし込んで通風のシミュレーションをちゃんと行ったか?日射遮蔽も同じくチェックしたか、使う床材も樹脂製や建材シート、合板貼りではなく調湿性のある無垢材を使ってるか?
窓は取り付ける箇所によって柔らかい自然光の明るさを取り入れるためロールカーテンを使うより障子紙の格子戸にしてみようとか、壁紙にテカテカしたビニールクロスより紙やコットンを取り入れるなど。
ひと手間かけて家は「より」住み心地のいいものになっていくと思うのです。
自動車のようにカタログの性能数値を見並べて比較するような買い物ではないような気がします。
ましてや自動車の何倍、何十倍もする高価な買い物なのだから。
そこでKUMUKUでは、五感で感じることのできる展示場を2024年秋にOPENします。
「より住み心地のいい家」を目指し、心を込めて提案していきます。