待ちに待った湯呑がとどきました

1月末ごろに立山町の陶芸作家「佐藤みどり」さんの工房にお邪魔して湯呑をお願いしてから、ようやく焼き上がり、届けて頂きました。

お願いした数は8個です。

家づくりの相談にお越しいただいたお客様は多くはご夫婦の場合は2名、お子様含めて4名ほど。

私と設計の2名で合わせて6名ですが時にはご両親もご一緒されることもしばしばあるので8個にしました。

幸福の末広がりで8、いい数字だと思います。

白と黒の焼き物をお願いしてきたので前もって茶托も準備しておきました。

佐藤さんの作品に馴染むようなもの、どんなものがいいかなーと考えて漆の赤と黒、他には木肌のものを選んでみました。

出来上がってきた佐藤さんの作品は、しっかり手に馴染み、口当たりもとてもいい感じ、そして何より一点ものとして一つ一つがそれぞれ違う顔を持っています。

同じ白、黒でも違う表情です。

佐藤さん曰く、使い込んでいくうちに模様が出来てくるとのこと。

「貫入」と言われるもので陶芸好きにはたまらないものだそうです。

「器を育てる」、使い続けるうちに色の変化があり楽しむことが出来る、一点ものの価値を感じます。  

家も同じだと思います。

誠実な素材を使い、丁寧に造ることはとても大事です。

住み続けてどんどん素材に価値、愛着を感じる住まいは住まい手にとって価値のある事です。

石油原料で既製品をふんだんに使った家は住めば住むほど傷んでいくもの。

仕方のないことです。

そういった材料では一生住まう一点ものは造れません。

住まいも暮らしの道具です。

大きなものは家、小さなものは家具、それよりもっと小さいものは器や日用品です。

道具にはちゃんとこだわりたいものです。

佐藤みどりさんインスタ  https://www.instagram.com/potter.sato.midori/#

茶木均
茶木均

株式会社KUMUKU 代表取締役

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