11月14日㈭、新しく入社された現場管理者に「通気断熱WB工法」の施工研修
を受けてもらうため同行、
久しぶりに長野県、ワンダーベースに行ってきました。
昼からの受講とあって、
まずは腹ごしらえ。
長野と言ったら蕎麦、それも秋となれば新蕎麦ですね(^-^)
長野産と奥は北海道産の更科のあいもりを天ぷら付きで(^-^)
蕎麦だけではどうも腹持ちが悪いので少々油も足しときます(^-^;
この日はKUMUKUの他に愛知県の工務店さんと
富山県代理店をしている田島木材さんの
新入社員さん数名が集まっての受講になりました。
私の古巣、田島木材OBとして、WB工法に若かりし頃、
一生懸命に取り組んでいた当時の記憶がぼんやりと蘇ってきます(#^^#)
通気断熱WB工法の概要はもとより、
家が当たり前に備わっていなければ
ならない健康性能、省エネ性能、
高耐久性能はWB工法のしくみで
どのように実現できるか、
また、新築の住まいは高性能として
数値化されても、その性能は時間
が経つにつれ劣化していくもの。
耐震性能は構造の劣化から、
省エネ性能は断熱材の劣化から。
通気構造であることで建物の劣化、
性能を長持ちさせる秘訣を学びます。
壁の中や屋根の通気経路の確保、
WB工法専用部材(通気部材)の取付もこの研修で学びます。
通気断熱WB工法の施工研修では、
まず通気の流れ、経路を重んじます。
WB工法の建物は床下、壁、屋根は通気層でつながっています。
夏場は外気が床下に入り、一旦冷やされます。
屋根が太陽に熱され小屋裏の温度が上がることで
床下から繋がった通気層に上昇気流が起こり、
空気は床下→土台→1階壁→1階天井の階間を抜けて→
2階の壁→2階の小屋裏から屋根に通気、
建物から排熱されることで夏の焼け込みを抑えてくれます。
逆に、
冬場は、通気装置がすべて閉まることで
断熱材の内側の通気層がさらにもう一つの断熱層(保温層)
となりより暖かさを保温してくれます。
↓ の写真の通気装置(バリアヘルス)。
冬の要の部材、ここが重要な役割を果たします。
ただし、このバリアヘルスの取付かたを
誤ると冬の保温性はなくなります。
冬でも南側にあるリビングは人が集まる部屋のため常に室温は高いです。
逆に北側はトイレや水回りがあり、
リビングほど室温は高くない。
寒い冬でも南のリビング周辺の壁の中の空気は上昇気流が起こり小屋裏に上り、
北側は寒いので空気が重く空気は下がります。
これをコールドドラフト現象と言われるものですが、
家の壁に中の通気は南側から上昇し小屋裏を通って、
北側に向かって下がり床下からまた南側で上昇を繰り返す、
まさにエアサイクルします。
そうなればなかなか保温性が高まりません。
そこでバリアヘルスは家の土台全周、
東西南北を一周して取り付いています。
バリアヘルスが作動し通気弁が閉まり、
床面を堺にエアサイクルしなくなり
床上の保温層を形成します。
もちろん床下は床板の真下で保温しているのであったかです(^-^)
これをちゃんと理解している工務店は
バリアヘルスの取付に最新の注意を払います。
バリアヘルスを土台に取りつけた後、
断熱材は隙間なく施工することが大切です。
バリアヘルスと断熱材の接合部分に隙間があってはダメです。
せっかくバリアヘルスが冬閉まっているのに
隙間から通気されてしまえば保温性が落ちてしまいます。
通気断熱WB工法は、工法をしっかり熟知して丁寧な造り込みをして
はじめて期待通りに性能を発揮してくれます。
住み心地に期待以上のご満足をいただけるために
これからも丁寧な家づくりに務めていきます。