空気品質ナンバー1、通気断熱WB工法 ミスターWBの茶木です。
基礎工事が終わってその後随分時間を空けましたが、ようやく上棟にこぎ着けました(^-^)
今回のモデル展示場の構造はいつもの構造の木材とは違うものを採用しています。
土台はヒノキ、柱はスギ。ここまではいつもと同じ構造材ですが、「梁や桁」(1階と2階、2階と屋根を支える材料)など横につかう材料はすべて「杉」を使っています。いうなれば「国産材」です。
一般的に使われる梁や桁は木材の特性上、弾力性というか粘りがあるというか。
曲げ強度の強い木材としてマツを使うことが一般的です。逆にスギはまっすぐに育つ木として上からの荷重には強いですが横にして力を加えると折れてしまいます。例えるなら割箸ですを想像してください。床に水平に端と端をもって折ろうとすると簡単にポキンと折れますが机に立てた状態で上からまっすぐ力を入れても折れませんよね。なのでスギは柱に適した木材と言えます。
逆に梁や桁は横に使う木材なので弾力性に富んだ、曲げ強度に強い木材として「マツ」を使うのが一般的とされています。わかりやすくいうと横に使う板で荷重がかかる階段の踏み板などはマツが使われることが多いです。昔から言う適材適所といってその用途に適した木材を使って家を建てることが正直な家づくりとされています。

同時に現代の家づくりでは地球環境に負荷をかけないで建てることも重要なことだと思います。
そもそも住宅用のマツの木材は「ベイマツ」や「レッドウッド」とも呼ばれ海外からの輸入で成り立っています。
カナダやロシアやアメリカなど遠い海外から大型貨物船で何日もかけて日本に運ばれますが運航には石油燃料を燃やし二酸化炭素を多く排出していることは皆さんも承知のことと思います。
であれば日本国内にこれだけ多くのスギが資源として豊富にある中、使わないんはもったいない。そこで近年では梁や桁などに使う強度にも、十分耐えうる製品の開発がようやく確立されていることもあり今回のモデル住宅は「純国産」「国内地産地消」「オールジャパン」に挑戦してみました(^-^)
二酸化炭素の排出を抑え、地球環境に考慮し、国内需要を高めて経済にも寄与できればまさしく「SDGs」に貢献できるものと思います。
ちいさな住宅会社ですがこうした考え方に共感していただける人たちと住まいづくりが出来ればとても幸せなことだと考えています。
