空気品質、最高等級の家。富山のミスターWB 茶木です。
11月は3連休が2回もあって秋晴れが続きそうです。行楽シーズンとも重なりモデルハウスのご来場も一旦ひと休みという感じで、久しぶりに私もお休みして静かに時間を過ごそうと思います。
それでも何かしていないと落ち着かない。
そこで今日も何かひとつ、つぶやいてみようと思います。
では早速、「家の気密性」について話してみます。あくまで私の個人的な主観なので誹謗中傷などご遠慮願います(^-^)
ちょうど私自身もこの住宅業界では30年を超え、今回テーマの「気密性」を話すうえで昔、以前の家づくりの流れを簡単に振り返ってみたいと思います。
30年以上、もっともっと昔でいうと住宅は地域の大工さんが建てて、それが大きくなり工務店になり、戦後敗戦からの復興、高度経済成長の中からハウスメーカーが誕生します。住宅の大量生産化へと大きく変化するきっかけになったのはセキスイハウスが最初だったかな・・?そのころはまだ気密など気にすることのない家づくりです。その後ようやく気密を意識し始めた家づくりが始まったのは今から50年前からだと思います。
そうした住宅業界もただただユーザーの要望、夏涼しく、冬暖かいに応えるべくして家づくりをしてきたわけではなく、当時は時代背景に合わせて国の政策とも大きく関りながら気密を重視した家づくりに変化を遂げてきました。
「高気密・高断熱」の考えが生まれたのが1970年頃、今から50年ほど前に起きた「オイルショック」が転換期です。石油危機で暖房費の節約、特に北海道など寒冷地では省エネの意識が高まり、大学研究者と国が研究した家づくり、今では誰もがおなじみのフレーズ「高気密・高断熱」と名付けらた住宅の推進が始まりました。
その後1997年、京都でおこなわれた「地球温暖化防止京都会議」含め世界中で二酸化炭素の排出の抑制と省エネ住宅の気運が高まります。住宅では高性能な断熱材を使って熱が逃げないように隙間を極力無くし効率よく省エネ性を向上させる方向に進んでいく事になります。
ひと昔までは住宅業界全体でも「省エネ」、「高気密・高断熱」、「夏涼しく冬暖かい」、「北海道性能」などと言ったキャッチコピーがHPやチラシの表紙を飾るようになっていきますg、現代ではそういったキャッチコピーは当たり前すぎて飽きられたせいか「自然素材の家」、「無添加住宅」、「パッシブハウス」など何だか、柔らかなイメージのものが主流になっているように思います。
これって「高気密」がどうも息苦しさを感じる人も少なからず、いるからではないでしょうか。あくまでこれは私の個人的なイメージですが。
ぼんやり高気密と一口で言うけれど「高気密住宅」とはいったいどんなものを指すのでしょうか・・・
高気密住宅の定義はこうです。
◎家の隙間相当面積 1㎡あたり1.0㎝²以下
もっとわかりやすく言うと、畳の約半畳(畳半分)の広さに1㎝×1㎝の面積の隙間の相当します。
さらに
◎「超高気密」は1m²あたり0.7~0.5㎝²以下
ちなみに一般的な住宅(旧基準)、気密はさほどないものはおおむね1m²あたり5.0㎝²
というものです。高気密、超高気密はめちゃくちゃ隙間が小さいことが理解できたかと思います。
では、この数字、一般の人にはほとんど知られていませんが「高気密住宅」と聞くと息苦しいようなイメージを感じる人たちはきっとこんな印象ではないでしょうか。
部屋のドアを閉めたら反対側にある向こうのドアが、密閉されているせいでバタバタ鳴ることや、臭いがこもる、生活臭が気になる、昨日食べた焼き肉の臭いが何日も気になる、など経験されてこの数字を見て納得されたことでしょう。
でも、
実は気密性を上げることはとても大事で重要なことなんです。
現代における日常の暮らしでは、湿気やカビ、ハウスダスト、そして様々な化学物質が次から次へと発生します。それもとめどなく。
気密性をどんどん上げて室内の空気圧に正負をかけていかなければ家の外に効率良く排気出来ません。
高い気密性は、高性能な断熱材とあわせて保温性を高めるだけでなく、もう一点、換気効率を高めるために必要なんです。
動力(モーター)を使った換気方式では、隙間だらけ家では「計画的」計算通りの換気が出来ません。非効率というわけです。
換気の定義は2時間に1回の計算で家じゅうの空気を入れ替えることですが、モーターを使って効率よく換気するためには気密を高めて空気圧の正負を利用して空気を入れ替えることが必須なんです。
「24時間の計画換気」の義務化として法律化されてからすでに30年以上経ちますが、近年は換気システムの高性能化が目覚ましいものになっています。健康に暮らすためには換気が必要不可欠になります。
高気密と高断熱はセットで考えるのが常識ですし、シックハウス対策など健康に暮らせるためには換気が必要ですし、何が何でも必要な高気密は正しく考えるべきだと私も思いますし、自問自答の毎日です。
随分長く気密について話しましたがそろそろ終盤です。もう少しお付き合いください。
私自身がそこで思う事と言えば、そこまでして健康に暮らすための換気システム(動力)ですが故障の心配はないのか?
付属品のフィルターの定期的なお手入れ。毎年一回、一生やるの??って事なんです。
このとても重要な2点、住まい手に任されているという点もとても心配なんです。
換気システムは電化製品なのでモーターなどはいつか壊れる事、いつかはいつかではなくメーカー保証は10年がほとんどではないでしょうか。付属のフィルターはホコリが詰まり換気効率がとたんに悪くなる事、それが心配です。毎年毎年ずーっとお手入れしている人、見たことがありません・・・。換気の義務化が法律化されても装置が壊れたらなんの役にも立たないのでは健康も機械任せは怖いと思いますし、喘息やアトピーの患者さんは一向に減らない現状だと聞いています。
だとしたら、高気密高断熱な住宅でも換気しなくても健康に暮らせる住宅って作れないのものか?
あるんです!
それこそが、通気断熱WB工法のKUMUKUの家がまさしく、それです。
KUMUKUは丁寧により丁寧にWB工法の家を造ることで24時間換気の目的、シックハウスの原因となる生活から出る揮発性有機化合物(VOC)を限りなく家の中から排除している頃がデータで証明しています。
こちらです👇

オレンジ色の数字はKUMUKUのお客様の住まいのリビングの空気を採取して専門の分析会社で分析、解析してもらったデータです。
採取した時期はお引渡しが終わって3か月経過し、普段通りに生活してもらっている中、協力頂きました。換気装置は第三種換気で換気を停止した状態です。
いつも通りの日常の暮らしでこの通り、換気に頼らずともVOCなど化学物質の検知は国が努力目標とする数値の1/10まで下がっています。さらには検査器の出せる定量限界値としてこれ以上は検出不可能という結果になりました。
これは通気断熱WB工法の特徴である透湿壁により有害な化学物質の排除が正常に働いているからですが、どの会社でもWB工法で作ればすべてこのような結果になるというわけではありません。使う資材、塗料、ボンド、そして施工手順や施工品質すべてしっかり行うことによってWB工法の性能が発揮できるものです。
機械換気に頼らずとも健康に、省エネで、家が長持ちする。健康住宅として国土交大臣認定された唯一の工法として名ばかりでなく実証することができました(^-^)
これが私の理想とする住まいの形です。喘息やアトピーの原因を出来る限り抑え、健康に暮らしてもらいたい。さらには自然素材を使って末永く愛着を持って暮らせる家を自信をもってお造りしています。富山一番長くWB工法を扱い、知り尽くしたミスターWB、茶木のご提案でした(^-^)

