こんにちは!富山の「ミスターWB」こと、株式会社KUMUKUの茶木です。
実は先日、かかりつけのドクターに「肥満外来」を勧められてしまいまして……(苦笑)。ようやく本気で減量するスイッチが入り、今までの自分にサヨナラを告げました。早速自分に喝を入れ、1週間で1キロの減量に成功!まずはマイナス5キロを目標に奮闘中です。
さて、プライベートの話はここまでにして、今回は「富山の風土に適した家づくり」シリーズの第3回目をお届けします。現場の進行が意外に早く、執筆が追いついていない感もありますが、今回も大切な職人たちのこだわりを職人目線で語っていきます。
今回のテーマは、住まいの快適性と光熱費を大きく左右する「断熱」についてです。
プレウォール×WB工法:耐震と断熱を同時に高める最強の組み合わせ
現在進行中の現場では、上棟(建て方)を終えるとすぐに、断熱材が家の外周をぐるりと包み込みます。今回採用しているのは「プレウォール」という工法です。
プレウォールとは、耐震構造パネルと最高位の断熱材(旭化成のネオマフォームゼウス)が一体になった先進的な建材です。これを使うことで、「耐震工事」と「断熱工事」を同時に、かつ極めて高い精度で行うことができます。
私は、この「プレウォール」と、家が呼吸する「WB工法」の組み合わせは、富山の気候において最高の組み合わせだと確信しています。
単なる数値に騙されないで!「UA値」と「熱伝導率」の基本
近年、日本の夏は異常なまでに暑く、冬は富山でも零下になる日が増えています。こうした厳しい気候の中で快適に暮らすためには、外からの熱(寒さ・暑さ)の侵入をいかにブロックするか、つまり「断熱の抵抗値」を高めるかが重要になります。
断熱性能を測る指標には、大きく分けて次の2つがあります。
- 熱伝導率:断熱材「単体」の熱の伝わりやすさ(数字が小さいほど高性能)
- UA値(外皮平均熱貫流率):屋根、壁、床の6面体全体から、どれだけの熱が逃げるかを表した「家全体」の計算値
ちなみに、現在施工中のお住まいのUA値は「0.4」です。
| 住宅の仕様 | 一般的なUA値(目安) | 性能の評価 |
|---|---|---|
| 今回のマイホーム | 0.4 | 超高性能(HEAT20 G2レベル) |
| ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス) | 0.6前後 | 省エネ住宅の標準基準 |
| 一般的な建売・従来住宅 | 0.8前後 | 最低限の省エネ基準 |
UA値は数字が小さければ小さいほど高性能です。コストとのバランスを見ながら、どこまで性能を引き上げるかを検討していくのが家づくりの醍醐味でもあります。
【プロの本音】カタログの「数字」だけを信じてはいけない理由
ここからが、30年住宅業界に身を置いてきた私の「本音」です。
実は、おうちの性能を「数字(UA値)」で表すことは、今の時代それほど難しいことではありません。なんなら、お客様が希望する通りの数値を設計図面上、計算で叩き出すことは、どの住宅会社でもできてしまいます。
しかし、「図面上の数字」と「実際の暮らしの体感」が一致するかどうかは、全くの別問題なのです。
その性能を本物として「お約束」できるかどうかは、会社の確かな目利き(建材選び)と、現場の手間を惜しまない施工精度にかかっています。
性能を現実にする、現場の「神は細部に宿る」施工
どんなに高級で良い断熱材を使っても、隙間だらけでは意味がありません。いわゆる「気密性」の確保です。私たちの現場では、以下のような細かな作業を徹底しています。
① 気密テープによる隙間の徹底排除
断熱材と柱の接触面には、黒い気密テープをシワなくしっかりと貼り、目に見えない微細な隙間まで完全に塞ぎます。ここが断熱性能を100%発揮させるための生命線です。
② 構造金物まわりの結露防止(ウレタン吹き付け)
住宅の構造を支える金属のボルトや金物部分は、外の寒さが伝わって「結露」を起こしやすい場所です。結露は木材を腐らせる原因になるため、金物まわりには一つひとつ丁寧に断熱ウレタンを施し、熱橋(ヒートブリッジ)と結露を防ぎます。


重要なのは断熱材の「寿命(経年劣化)」を知る目利き
もう一つ、家づくりで絶対に忘れてはならないのが、断熱材の「寿命(経年劣化)」です。
モノには必ず寿命があります。断熱材にとっての寿命とは、年月が経つにつれて「縮む(収縮する)」ことです。
一般的に使われる現場発泡ウレタンの吹き付けや、押出法ポリスチレンフォームなどは、ガスで発泡させて膨らませる性質上、長い年月の間に多少の収縮が起こるリスクがあります。
その点、今回採用している「ネオマフォーム」は、極微小な縮みはあるものの、経年変化による劣化がほぼありません。「何十年経っても縮まない断熱材」として国内最高品質を誇っています。
さらに、プレウォール工法はこれら最高峰の断熱材を工場の精密なマシーンでカット(プレカット)して組み立てるため、職人の技術のムラに左右されず、常に一定の最高品質を保持できるメリットがあります。
まとめ:後悔しない家づくりのために
新築したばかりの家が、古い家より暖かいのは当たり前です。
しかし、本当に大切なのは「10年後、20年後、30年後もその性能が維持出来ているかどうか」です。
近い将来、こんなことが起こるかもしれません。
近所のお隣さん同士、断熱性能は全く同じなのに、何年か経つと「なぜかウチの方が電気代が高い…」「なんだか肌寒く感じる…」と気づき、後悔してしまう。
その差を生むのは、断熱資材に対する「正しい目利き」と、現場の「丁寧で高い施工精度」の裏付けがあるかどうかです。
家づくりは、スペック競争(数字の並べ合い)ではありません。
「知恵と、目利きと、丁寧に丁寧に高い精度で造る」
これに限ります。これから富山で家を建てられる方は、ぜひカタログの数字だけでなく、住宅会社の「現場の姿勢」や「建材の寿命」にも目を向けてみてくださいね。
(まずは私も、高い精度で5キロ減量を達成してみせます!)

